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内見なしの挑戦!ネットの画像から「本質」を見抜くコツ

自分だけの「暮らしの軸」が決まった私は、いよいよ本格的な物件探しへと乗り出しました。
しかし、ここで私には非常に大きなハードルが立ちはだかっていました。それは、沖縄から東京への引っ越しという物理的な距離のせいで、「事前に現地へ行って内見をすることができない」という現実です。
往復の飛行機代や滞在費、精度、そして何より割ける時間を考えれば、ネットの情報だけで住む家を決める「内見なしの一発勝負」に挑むしかありませんでした。
「内見もしないで部屋を決めるなんて、絶対に失敗するからやめた方がいい」
周囲からはそんな心配の声をたくさんかけられましたし、私自身、過去にネットの写真だけで選んだ洋服が届いて「思っていたのと違う」と後悔した経験が何度も頭をよぎりました。
服なら返品や諦めがつきますが、これから毎日を過ごす「家」となれば、そう簡単にやり直すことはできません。
それでも引けない私は、ネットに掲載されている情報を「ただ眺める」のをやめ、プロの目線で「分析する」ためのマインドに切り替えました。画面越しに物件の本質を見抜くために、私がまず徹底したのが「掲載写真の裏側を読み解く」ことです。
多くの人が、広くて綺麗に写っている広角レンズの写真に目を奪われがちです。しかし、本当に見るべきなのは、お洒落なリビングの写真ではなく、キッチンや水回りの隅、そして「写っていない場所」の存在でした。
例えば、部屋の全体写真は載っているのに、クローゼットの中や洗濯機置き場の写真だけが不自然に抜けている物件があります。そういう場合、実は収納が極端に狭かったり、洗濯機置き場がバルコニーにあって雨ざらしになる環境だったりする隠れた理由があるケースが非常に多いのです。
また、写真の「明るさ」にも注目しました。妙に白飛びしているほど明るい写真は、天気が良い日のほんの一瞬を切り取ったものか、あるいは画像編集で無理に明るく見せている可能性があります。
そこで私は、写真の窓の外に写り込んでいる景色の影の伸び方や、隣の建物の近さを拡大して観察しました。そうすることで、本当に日当たりが良いのか、それとも目の前に大きな壁があって一日中薄暗いのかを、お化け屋敷の謎解きのように冷静に判別していったのです。
さらに、私の一番の軸である「家具の配置のしやすさ」を見極めるため、写真に写るコンセントの位置とドアの開閉可動域を、間取り図と何度も照らし合わせました。
ベッドを置きたい場所にコンセントが隠れてしまわないか、クローゼットを開けたときに家具とぶつからないか。画面のミリ単位の情報を頭の中で3Dに組み立てていくことで、実際にその部屋に立ったときのような「リアリティ」を少しずつ手繰り寄せていきました。
ネットの画像は、ただの宣伝素材ではありません。見方さえ変えれば、そこには部屋の真実を雄弁に物語るたくさんのヒントが隠されているのです。